Episode No.483(000315):自分を強運だ・・・と思える人に運は向く
やめても決して太る理由にはならないのがタバコ・・・とわかっちゃいても、なかなかやめられない。
そもそも何でタバコなど吸い出したのかと考えてみる。
そこで思い出すのはこんな言葉。
「アダムとイブが禁断の果実を食べたのは腹が減ってたからじゃない、禁じられていたからだ」
最初は興味半分・・・そのうちクセになる。
もうひとつの理由は「何となくカッコいい」と思ったから。
カッコいいと思う人がタバコを吸っていると、ついつい真似をしてみたくなる。
タバコじゃないけど、葉巻が似合う有名人と言えば、日本では吉田茂。
外国人では、何といってもウィンストン・チャーチルだろう。
そんなワケで今日は久しぶりに偉人の話題。
「葉巻を吸うのは恋に落ちることに似ている。まずその姿形に魅せられ、やがてその香気なしではいられなくなる。そして、忘れてならないことは、絶対に火を消してはならないということだ」
こんなシャレたセリフでもわかるように・・・。
20世紀最大の政治家ともいわれているチャーチルは、文学者としても天下一品。
チャーチルの元を訪ねた若い作家の才能をいち早く見いだした彼は、こんな提案をしたこともある。
「君はきっと作家として成功するだろう。そこで取り決めをしておきたいんだが、君が私の批判をしないなら、私も君の批判はやめておくよ」
その相手こそ『月と六ペンス』などで知られるサマセット・モームだったとか。
そもそもチャーチルの名が世間に知られるようになったのは、戦争で捕虜になって逃亡した経験を書いた本が、イギリスでベストセラーになったのがきっかけ。
つまりチャーチル自身、もとは作家である。
その人気のおかげで1900年、26歳の時、下院議員に初当選。
34歳で大臣の椅子をモノにした。
第二次大戦時には首相として采配をふるい・・・。
戦後になって書いた『第二次世界大戦回顧録』で、1953年にはノーベル文学賞を受けている。
ピンチこそ最大のチャンス・・・と唱える偉人は多い。
チャーチルの人生もまさに、その連続。
「苦しみそのものの中から、インスピレーションと生き残る手掛かりを引き出そうではないか」
そう考えれば・・・人生は、やっぱりチャンスだらけだ。
東京都知事も作家出身が続いているけど・・・。
チャーチルとはいかないまでも、ぜひ頑張ってほしいよね。