Episode No.683(20001103):まず「疑問」を見つけよう!
あたり前だと思っていたコトが・・・
実は誰かが何かの都合で勝手に決めていたコトだった・・・って話は、よくしてるけど
今日も似たような話。
ハンカチ・・・といえば、私は太田裕美の「木綿のハンカチーフ」を思い出してしまう世代。
でも、いまだに外出時にはハンカチを持っていくのを忘れて「しまった」と思うコトは多い。
ハンカチは正方形が当たり前とされているけれど・・・
実は、このカタチを決めた人はハッキリしている。
何と、あのマリー・アントワネットが、その人。
夫、ルイ16世が国を治めていた時
王妃マリー・アントワネットの進言により、ハンカチは正方形にするコトが布告され、やがて定着した。
残念ながら、何故そうしたのか・・・というところまでは手元の資料には載っていなかったが
おそらく負けず嫌いのマリー・アントワネットのコトだから・・・
他人が自分とは違う奇抜なハンカチを持っているコトが許せなかったんじゃないかな。
それとも、カタチを統一すれば縫製工場の作業性が高まるから・・・
なんて、そこまで国民のコトを考えていたら、ギロチンにかかるコトはなかったか。
そういうワケで日本ハンカチーフ連合会では・・・
マリー・アントワネットの誕生日である11月2日に近い祝日の今日、11月3日を「ハンカチの日」にした。
感情的な理由なのか、合理性を追求した結果なのかは別にして・・・
ものごとが「そうである」のには必ず理由がある。
その理由の追求は、学者にまかせておけばいいんだけれど・・・
学者が追求してくれない、身のまわりのコトについては・・・
あたらめて自分で考え直してみるコトも必要だよ、ね。
たいていの「新しい発見」は、そこから生まれてくる。
だけど、発見できるのは「答え」じゃなくて、実は「疑問」。
何故そうなのかがわかったからと言って、これからどすればいいかがわかったワケではない。
まず、どんな疑問を感じられるか・・・
そして、その疑問に対して、どんな行動が起こせるか・・・
それが"アイデンティティ"なんだろうね。
でも、どんなに"アイデンティティ"があっても・・・
マリー・アントワネットのように、鶴のひと声とはいかないからなぁ。
どうすれば、その内なる声を認めてもらえるのか・・・それが問題だ。