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Episode No.582(20000708):時速126キロの風

今、関東地方に台風が直撃するかも知れない・・・という事態になっている。

確かに雨は激しさを増し、風も強くなってきた。
天気予報では「記録的な」という言葉が繰り返されている。

よりによって、七夕の夜は暴風雨。
しかも
剣名舞先生の初オフ会があるという、こんな時に・・・!

ま、考え込んでいても仕方がない。
せっかくだから、台風についてのウンチクでも・・・。

「台風」を辞書でひくと・・・。
南洋上に発生し、日本列島やアジア大陸東部に来襲する暴風雨をともなう低気圧。
夏の終わりから秋にかけて多く、風・豪雨によって、大被害を起こすことがある。
と、出ていた。

じゃあ「嵐」と、どう違うのかなぁ・・・と思って「嵐」をひいてみる。
荒く激しく吹く風。特に、荒れ狂う風雨。暴風雨。
見た目は同じだが、どうやら「南洋上に発生し」という生まれの違いがあるようだ。

繰り返し天気予報を見る。
街路樹が大きく揺れている映像が流れると「スゴイな」と思うけど・・・。
風速何メートル・・・と言われても、正直行ってピンとこない。

このコトについて同じように文句を言っている人がいた。
つい
先日もご紹介した、SONY盛田昭夫だ。

「風速をなぜメートルで言うんだろうと思うわけ。
 だって考えてみると・・・
 風速は40メートルだ、50メートルだと言いながら・・・
 台風は、時速何キロで近づいてると言う。

 例えば時速100キロと言われれば、自動車を運転している自分たちの感覚で、だいたいわかる。
 その時に吹きつけてくる風の強さが、時速100キロの風の強さだと言うんなら・・・。
 でも風速何メートルって言われてもピンとこない。
 確か風速30メートルくらいが、時速100キロの風になるわけですけどね」

直感的な
イメージでとらえるコトの大切さ・・・。
これは固定観念にとらわれた人には、ちょっと理解し難いコトかも知れない。
しかし、新しいモノをつくれる人の感覚は、いつの時代にも
好奇心直感力にあふれている。

さて、台風3号は7月7日午後8時現在、八丈島の南南西約220キロにあり、時速約35キロで北北東へ進んでいる。
中心気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、半径200キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている・・・らしい。

風速35メートルは・・・盛田流に言えば、時速126キロの風。
25メートルでは、時速90キロになる。
気をつけないと、ね。

ヘクトパスカル???・・・これは、また次の宿題というコトで。


参考資料:「井深 大・盛田昭夫/日本人への遺産」(財)幼児開発協会=編 KKロングセラーズ=刊 ほか

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