Episode No.409(991217):Let's! イメージ・トレーニング
ここ数年、すっかりご無沙汰してしまったモノがある・・・スキーだ。
一時は四輪駆動車まで購入して毎年出かけたモンだが、子供が産まれてからというモノ・・・ここ5年くらい雪山に上るコトはない。
はじめたのが遅かったのでスキーの腕前は決していいワケではないが、それでもやっと楽しめるくらいには滑れた・・・今行ったらどうなるかわからないけど。
一時、凝った時にさかんにやったのがイメージ・トレーニングというヤツ。
プロスキーヤーのビデオなんかさかんに見て、自分が滑っているところを連想し、とにかくなりきる。
そんなモンで簡単にはウマく滑れるようになれるワケでもないが・・・イメージできるとできないでは、ヤル気も上達も確かに違うようだ。
イメージする・・・とは、いったいどんなコトなのか?
日本語で言えば、思い描く・・・というコトなんだけれど、どこまで具体的に思い描けるのかが、イメージできるかできないか・・・そのイメージが役に立つか立たないかのポイントのような気がする。
前にCGのレースゲームで車体に写り込む周囲の明かりがリアリティをかもし出している・・・という話をしたが、それに具体的に気づいて技術的な処理ができるのがプロで、なんとなく違うなぁ・・・と言うだけで、何が違うのか明確に説明できないのがアマ。
つまり、そのコトに対するイメージの構築レベルがプロとアマの差を作り出している・・・という感じさえする。
大昔のSF物語で描かれたモノがやがて現実のモノとなって登場する・・・コトはよくある話。
人間がイメージできるコトは実現可能なこと・・・と信じたい。
ところで今から96年前の今日、1903年12月17日は人類の歴史に残る大きな一歩が刻まれた日だ。
アメリカ、ノースカロライナ州キティホークにおいて、ライト兄弟が人類最初の公開フライトを行った。
ライトフライヤー1号が大空に羽ばたいた時間は、わずか59秒。
その間移動した260mという距離は現在のジャンボジェットの長さより短いモノだが、人類にとっては大きな一歩。
その前例のない偉業を成し遂げたライト兄弟が信じたのは、自分たちの描く強いイメージだけ・・・だったに違いない。