Episode No.3608(20100319)
龍馬にスターの座を奪われた男

お約束の龍馬ブーム。
街中、龍馬だらけという感じだ、ね。

何故こうも
日本人は坂本龍馬が好きなんだろう?

別に私も嫌いじゃないし、
幕末維新の時代の話は
聞くだけでもワクワクしちゃうのは確か。

では、いつから日本人は
坂本龍馬が好きになったのだろうか…?

面白い考察がある。

きっかけはズバリ、
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」

この有名な小説が
産経新聞に連載されたのは
…昭和37(1962)年。

その後、龍馬好きが増えたことは
間違いないけれど…
逆に、それまで多くの日本人が
大好きだったであろう人物の物語が、
すっかり影をひそめてしまった。

昭和20年代から40年代のはじめ頃まで、
20年ほどの間に、
なんと80本以上もの映画が作られた
大人気の人物がいた。

多い時には年間8本も9本も
作られていたというから尋常ではない。

しかも、その人物は
龍馬と同じ時代に生きていた人…。

清水次郎長〜wikipedia

私が大好きな、山本長五郎…
通称・清水次郎長だ。

この考察を自著「清水の次郎長」の
あとがきに書いていたのは黒鉄ヒロシ氏。

…当たってると思うな。

また、昭和39年には
次郎長を大スターにした名代の浪曲師
広沢虎造が亡くなってしまったし、ね。

最もヤクザの話をNHKの大河ドラマで
やるわけにもいかないだろうけど…さ。


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