Episode No.3595(20100304)
マニアックな楽しみ

どうにも仕事が詰まってくると、
モチベーションを維持するために、
何か楽しみを見つけないと
ダラダラになっちゃうな。

目下のところの楽しみは…
家に帰って一杯やりながら
ネットで見つけた浪曲のDVDを観ること。

早く帰って続きを観よう
…と思うから、
仕事を早く片づる気力が沸く。

浪曲のDVD…って何?

語りは二代・広沢虎造の名調子
そこに何と
「日本むかしばなし」のスタッフが
アニメをつけたシリーズがあることを知り、
ネットで中古を買いあさった。

やけに可愛らしい森の石松
「呑みねぇ、食いねぇ」と喋ってる。

オープニングにはアニソン風の
虎造のテーマ曲があったりするのも笑えるが、
エンディングには、
お蝶(次郎長の女房)のワルツだとか、
清水港サンバなど
毎回違った曲が入っている
徹底したマニアックぶり。
ここまで来ると相当中味を知らないと笑えない。

時間の都合もあるだろうけど、
一応、子供向けに作られているせいか、
所々、内容がカットされていることに気づく。

もう本編は数え切れないほど
CDで聴いているから、
台詞が飛んでいると少し違和感を覚える。

例えば…
親分の言いつけに背いた石松が叱られる場面。

次郎長「もう勘弁ならねぇ」と
脇差しの鞘をはらって上段にふりかぶる。
子分思いの次郎長、
まして目の中に入っても痛くないほど
可愛い石松を何故、次郎長が切れるものか。

脅かしたら謝るだろう、謝ったら許してやろう
…次郎長はそう思っているが、
石松という奴は、どこを叩いても
真から底から強いから、ビクともしない。

「おらぁアンタに惚れて子分になったんだ。
 アンタに切られりゃ、あっしは本望。
 仮に親分、
 惚れた女のために鼻が落ちたと思いねぇ」

…この台詞はアニメには出てこない。

これを子供に説明するのは…難しいから、ねぇ。


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