人生は誤算の連続。
こんなはずしゃなかった
…から、落ち着く暇も飽きる間もない。
モテる人より、
失恋ばっかりしてる人の方が
ドラマチックな人生を歩める。
…と言っていたのは、
ローカル番組でインタビューに答えていた
脚本家の山田太一さん。
ない知恵を振り絞ったり、
思うようにいかなくて苛立ったり、
傷つくのを恐れたりするのなら…
何もしない方がいいとようであるけれど、
呼吸をしている以上、
何もしないわけにはいかないのが人生。
或る本を読んでいたら、
伊丹十三監督の実父で、
昭和のはじめ頃、名をはせた
伊丹万作監督の作品に
「赤西蠣太(あかにしかきた)」
…という作品があることを知った。
原作は志賀直哉の短編小説で
主演は片岡千恵蔵。
1999年には、同じ脚本を
市川崑監督が北大路欣也主演で
テレビのスペシャルドラマとして
撮っているらしい。
あいにく、いずれの作品も観ていないけれど、
あらすじを知って、かぜん興味が沸いた。
主人公は、ゲジゲジ眉のブ男。
実はお家騒動に揺れる武家に進入した、
いわば産業スパイ。
まんまと機密を得た主人公は、
武家を抜け出しても怪しまれないように
名案を思いつく。
それは…
お家で一番の美人に恋文を託すこと。
どうせフラれるに決まってる。
フラれたことが噂になれば、
武家を離れても誰も怪しむまい…。
ところが、その恋文にOKの返事が来てしまう。
しかして、その結末は…
本には書いてなかったので、
早速ネットを検索して中古ビデオを探した。
…あった! もうすぐ届く。楽しみだ。
嬉しい誤算も誤算のうち。
どうせなら…
思い切って自分の予想外のものをつかんでみる。
予想外の結果を得られるだけでも…収穫じゃないか?