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Episode No.057:ドラマチックな人生

人は誰でも作家になれる素養を持っている。

特別な知識や研究などしなくても、自分だけが一番よく知っていることを書けばいい。

自分だけが一番良く知っていること・・・、そう、それは自分の人生だ。

彼女が描いたのも、これまでの自分の人生。

新聞記者となった娘に勧められて彼女が書いた長い物語の原稿は、娘の手から、娘の友人である編集者に渡され、1932年に出版された。

彼女の物語は、彼女の人生そのものであり、かつアメリカの歴史そのものでもあった。

当時、不況に苦しんでいたアメリカの市民は、パイオニア精神によって、いかなる苦難にも負けなかったアメリカ西部開拓の生きた歴史を読むことによって、勇気をとり戻すことができたという。

1974年になって原作はテレビドラマ化され、'76年には日本での放映も開始された。

タイトルは『大草原の小さな家』。

原作者ローラ・インガルスは1957年に90歳で亡くなったが、彼女が描いた小さな家が、世界中に大きな夢を残したことは言うまでもない。

人は誰でも作家になれる素養を持っている。

自分の人生を描けば、ほかの誰にも書くことのできない物語を執筆することはできるが、それが他人に夢や希望を与える物語になるかどうかは、今のあなたの生き方次第・・・!!


参考文献:「学習まんが人物館 ローラ・インガルス」服部奈美=監修 小学館=刊

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