Episode No.3522(20091209)
小さな自分

松下幸之助の本を読んでいる途中に、
本田宗一郎の本が目に入り、
ついついそっちに引き込まれていたが…
読み終わって、
再び松下幸之助の本に戻る。

途中で本田宗一郎に惹かれたのは、
やっぱり本田宗一郎の破天荒さに、
あらためて魅力を感じ…
グイグイ引っ張られちゃったからだろう。

対して松下幸之助は非常にクール。

例えがあっているかどうかはわからないが…
長嶋茂雄と王貞治みたいな感じかも、ね。

実際には王さんも明るい方だとは聞くけど、
それにも増して長島さんが
天然の明るさで人を魅了していたので、
近くにいた王さんは暗く見えちゃった。

表現方法に個人差はあるけれど…
いずれの偉人たちも
他人を引っ張っていく力がずば抜けている。

その力とは何か…?

他人を動かすために
小手先の理屈を並べるだけでなく
…まず自分が動くこと。

つまり…自分を動かす力が強い。

自分を動かすために一番邪魔なのも
…実は自分。

休みたいと思っても、やることがあれば休まない。
面倒だと思っても必要があればやる。

ようするに…
自分を動かすことは、自分を殺すことでもある。

やりたいことをやるために、
やりたいことをやらない…というのは
言葉としては矛盾しているけれども、
大きなことを成した人はみな、
その目的のために小さな自分を捨てている。
小さな目的に目を奪われていると
…自分も小さくなってしまう。

どんなに偉い人だって…
1日は24時間しかないからなぁ。


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