Episode No.536(20000516):何かをやめる勇気
「たいていの者は・・・
他人が時間を浪費している間に先へ進む。
これは私が長年この眼で見てきたことである」
これは働き虫、エジソンの弟子でもあったヘンリー・フォードの言葉。
いかなる金持ちも貧乏人も、一日が24時間であるコトにおいては平等だ。
・・・という話は前にも書いたけど、ならばその差をつけるのは、やっぱり使い方。
もちろん、お金が余分にあれば、ある意味で時間を買うコトはできるかも知れない。
それでも結局、モノ事を先へ進めらられるかどうかで一番大切なってくるのは意志の問題。
やる気だけは・・・どこにも売ってはいない。
ただ、酒を飲んで大騒ぎをしていては偉くはなれない・・・とは言わない。
私は飲む機会があれば飲むし、別に飲まなくても平気で・・・。
つい最近も台所の奥から賞味期限の切れたビールが大量に発掘されたけど・・・。
大酒くらいの偉人と言えば、本田宗一郎の例もあるコトだし・・・。
その本田宗一郎がアニキと慕ったソニーの創業者、井深 大(まさる) はアルコールはダメな人だった。
その代わり、ものすごい早メシの達人。
本田と井深はいろんな席で食事を共にする機会があったが、話ばかりしていた食事がなかなか進まない本田に対して、井深は「話はいいから早く食事をすませなさい」と、まるで子供でも叱るように何度も苦笑して言っていたらしい。
下戸の井深には当然、宴会趣味もなかった。
唯一と思える趣味は麻雀。
それも仕事仲間とではなく、奥さんやお手伝いさんなどと自宅で卓を囲むコトを好んだ。
ある日、井深の秘書がボスから一冊の本を手渡された。
カバーつきの本で内容はわからない。
ボスは、ただ、ひと言「これをマスターしておくように」。
秘書が恐る恐る本を開くと中味は『麻雀入門』だったという・・・くらい。
一日が24時間であるコトにおいては平等・・・だから何を選んでやるかで生き方が決まる。
本当にやりたいコトをやるためには・・・。
新しいコトに着手する前に、まず今やっているコトのうちの何かをやめる方が先決のような気もする。
さすがの井深 大も酒と麻雀・・・とはいかなかったようで・・・。
痩せたいんだったら・・・。
どんな運動、どんな食べ物と考える前に、まず間食をやめるコトだし、ね。
さて、あなたがやめなければならないのは・・・。
テレビの見過ぎ? ゲームのやり過ぎ? それとも???