文豪のことばかり考えていたら…三島由紀夫に会った。
もちろん夢の中での話だ。
寝てみた夢さえ
忘れてしまうのはもったいない、と
時折、夢日記をつけている私だが、歴史上の人物に会ってインタビューする夢なんて初めてみた。
三島由紀夫については
映画に出演している姿も見ているし、
インタビューの録音も聞いているから、
姿や声は知っている。
夢に現れた三島由紀夫も、
それと同じ顔と声だった。
ただ、可笑しかったのは、
夢の中の三島は長髪でパーマをかけていた。
場所はどこか地方の
古びた旅館のようなところで、
私はカメラを片手に取材に行っていて、
たまたま生きている長髪の三島に出逢う。
三島由紀夫が自決したのは45歳の時だから、
今の私より少し若い。
そんな三島に私は、
私は貴方の息子さんと同じ年です。
…なんて話しかけている。
よく信長は本能寺から脱出していた、とか。
ヒトラーは生きていた、なんて話が出るけど、
あの自衛隊での割腹自決事件からは、
とうてい逃れようもない。
でも夢の中では実は生きていた
…という設定になっていて、
古びた旅館の一室に籠もった三島は
山下達郎のようなの髪をかき乱しながら
小説を書き続けていたようだ。
そして夢から覚めた私は…
何とも言えぬ奇妙な感覚に陥って
…無性に何か書きたくなったりする。
最も…書きたくなるだけで
書かなければ…やっぱりただの凡人。