Episode No.1335(20021204)
漫画の見方

『「少年ジャンプ」がアメリカに進出・・・!』
で、話題になったとたん、
今度は『「ジャンプ」米進出に冷めた目』という
浮かないニュースが飛び込んできた。

いわく・・・
「漫画を読むのは、米国では思春期前の男の子か変人ぐらい」
「日本では映画の入場券は20ドルもするが、漫画雑誌は2ドルと格安」
つまり・・・
漫画は子供向けの手軽な娯楽で
大人向けではない・・・という解釈。

中には・・・
「漫画は、通勤通学時間の長い日本人の支え。
 管理職の娯楽で、ストレスだらけの子供たちを楽しませる」
という皮肉めいたコメントもあるとか。

子供から大人まで
日本人がこんなに漫画を好きなのは
日本に手塚治虫がいたからだ・・・
という話を私は信じたい方ではあるけれど
・・・ちょっと考えてしまうところもある。

最近の漫画には
自分を大人に近づけてくれるような・・・
人間の成長を助けるような内容のものが
少ないんじゃないのかな?!

それとも私が
そういう風には感じられない年代
なってしまったのか?

漫画に限らず文化と娯楽は、同じ表現でも
その点において大きく違うと思うんだよね。

無論、受け止める側の問題もあるとは思うけれど
読んで時間をつぶすだけじゃなくて
何か得るものを感じられないと・・・なあ。

簡単につぶせるほど人生は長くはないよ。

何も漫画を読んで
難しいことを考える必要はないんだけど・・・
私がいまだに『鉄腕アトム』のテーマ曲を聞くだけで
何となくジ〜ンとしながら、
元気になれるのは、そこに何かがあったから。

新しい情報の窓口としても
漫画からはものすごい恩恵を受けている。

ひょっとしたらアメリカでも・・・
頭のカタイ評論家たちじゃなくて
それを読む子供たちが、
本当の良さをわかってるだろう。

ドタバタ喜劇を演っていたチャップリン
最初に見い出したのは、やっぱり子供たちだしね。

ある意味じゃあ・・・
今じゃ半分、文化人になってるビートたけしだって
同じかもしれない。

1冊600円というのは・・・
子供にちょっと高すぎる気はするけど、ね。


参考資料:ネットのニュース・・・新聞はあいかわらずとってません