Episode No.1274(20020924):自分らしさは疑う心

たいていのことは・・・
自分で思ったようには
うまくいかないもんだけど

その理由には・・・
大きく分けて2つが考えられると思う。

ひとつは・・・
計画への準備が
思っている以上に不足していた場合。

将棋の駒の進め方みたいに
次にこうなりそうだ・・・という予測が不十分。
ヘタに計画を練っていただけに
計画から少しでもはずれると
二進も三進もいかなくなってしまう。

中途半端に計画するくらいなら
アドリブでこなした方が、まだ何とかなるよ、ね。

今ひとつは・・・
もともと思い違いをしていた場合。

そのことについて、よく知っていれば・・・
あるいは冷静に考えてみれば・・・
絶対にそうはいくはずないのに
何かに取り憑かれたように、そう思いこんでしまう。

スタートが間違っていたら
いつまでたっても・・・
ゴールにたどり着くはずはない。

こと、人間に対して・・・
そういう場合が多いんじゃないのかな?!

相手がこうしてくれるはず・・・なんて
何の根拠もないもんなぁ。

そんな風に思えるのは
よほど相手を理解しているか
自分にだけ都合よく考えているかのどちらか。

たとえ相手を理解していたとしても
それは過去のその人であって
今のその人がどんな事情を抱えているのかは
一緒に住んでたって、なかなかわかるもんじゃない。

人を信じる気持ちは美しいけれど・・・
自分で考えたり
何かをしたりすることから逃げるための
言い訳にはしちゃいけないな。

自分を信じる以上に信じられる相手がいたら
それはそれで幸せかもしれないけれど・・・
他人に依存するのも
薬や酒に依存するのも・・・いわば中毒。

「あなたの人生を決定づけている二つの力があります。
 一つは宇宙の力で
 これがすべての生命と万物の流れを決定します。
 もう一つはあなた自身が生み出す力で、
 この力によって
 あなたは自分らしく生きることができるのです」
・・・ヨーゼフ・キルシュナー


参考資料:「自分らしく生きたかったらエゴイストになりなさい」ヨーゼフ・キルシュナー=著 瀬野文教=訳 草思社=刊