Episode No.1055(20020111):戦国心理テスト?

今から435年前の夏・・・

駿河の今川氏真(うじざね)は、相模の北条氏と共謀し
甲斐・信濃へ塩を送るのを中止した。

武田信玄の勢力を弱めよう・・・というわけだ。
今で言う、経済的制裁だね。

だが、これを聞きつけた上杉謙信は・・・
「そういうやり方は卑怯センバン」と立ち上がる。

自分とて信玄とライバルであるにもかかわらず
三千俵もの塩を牛に積んで、信玄の元へ運んだ。

後の世に「敵に塩を送る」という言葉を残した上杉謙信の塩。
それが信州松本に到着したのが・・・
今から433年前の今日、1569年1月11日だったそうだ。

さて・・・
よく心理テストにあるような話だけど

駿河の今川氏真、相模の北条氏
そして武田信玄と上杉謙信・・・

誰が一番、賢いと思うか、ズルイと思うか
あるいはバカだと思うか、偉いと思うか愚かだと思うか・・・
なんてことを酒の肴にしてみるのも面白い。

「敵に塩を送る」という行為は本当に正義なのか
と、いう話題も出てくるだろうし・・・

それほどの勢力がありながら
経済に目を向けなかった武田信玄は本当に強いのか
と、いう話に発展するかも知れない。

意中の女の子の前で、なかなか自分のことが話せない時、
こんな話でお茶を濁しながら
彼女が、どんなタイプの男性が好きなのか
探ってみる・・・という時にも使えそうだ。

歴史の話題なんか話したら、少しは賢く見られるかも知れないし
でも、話し方の間違うと、
いきなり「つまんなーい」なんて言われちゃうかもね。

・・・と、ついこういう発想になってしまう私は
やっぱり敵に塩を送るより、密かにせき止めるタイプかも。
嫌われそうだなぁ。


参考資料:「歴史の意外のネタ366日」中江克己=著 PHP文庫=刊