Episode No.1236(20020810):自分の見つけ方

自分らしく生きる・・・
のは結構なことだし、私もそうありたいと思う。

・・・が「自分らしく」というセリフが
努力をしない言い訳になっている人を
見ることが多いのも確か。

先日、あるベテランの役者さんと話した。
その役者さんは、演劇スクールで新人の育成もしている。

考えてみると・・・
なりたい自分になろうとするのが人生だとすると
役者という職業は、
その時、なるべき自分になるため
つねに努力を強いられる職業とも言える。

ベテランいわく・・・
「自分に合ったものじゃなくて
 まったく反対の役どころからはじめるのがいい」

何をやっても「自分」からは逃げられない。
どんなに捨てても「自分」は「自分」。

今の自分に合わないことをすることで
「自分」がなくなってしまうような・・・
そんな錯覚に陥る若い時期もあるけど
その程度でなくなってしまう「自分」にしがみついていても
人間的、社会的成長は望めない。

合わないんじゃなくて、不慣れなだけだった
・・・ということは、大抵やってみればわかる。

だから迷ったら・・・今までと前々違うことをしてみるのも手。

ただし、どんなやり方だろうが
・・・絶対にやめてはいけない。
やめたら・・・そこで終わり。

「自分らしく」というセリフが吐けるのは
必ず何かをやっている人で・・・
何もしていない人に「らしさ」もヘチマもない。

どの程度を「やっている」と言えるのかは難しいけど・・・
その程度が、その人の程度と見られちゃうのが現実なんだよ、ね。

あ・・・!
去年の今日にも、ほとんど同じようなことを書いてることに気づいた。
別に何の意識もなかったけど・・・
これがバイオリズムというやつか?!

大事なことは、ことあるごとに確認して・・・
「自分のモノ」にしないと、ね。


参考資料:わからない程度の自分を守る必要があるのか?