Episode No.1225(20020729):ちっぽけな自分を捨てろ

あなたは、恐がりですか?

暑いからって、怪談話をしようというわけじゃないけど
ことによると・・・
実体のない怪談話より
ずっと恐ろしい話になるかも知れない。

先日、或る人といろいろ話をする中で
そんな話題が出てきた。

何か悩みを抱えた時・・・どうするか?

悩みというのは
自分のつたない知識と経験の中で
ひたすらもがいている状態なんだから
新しい知識や経験をすれば
物事の見方が変わって・・・
悩みも悩みじゃなくなる。

たいていの場合・・・
まあそういうことだと思うんだけど
仮にそこまでわかっていても
新しい何かに飛び込んでいけないのは
ひょっとしたら「恐がり」なんじゃないか
・・・という話になった。

確かに、そういう心境もわかる。

私も最初のオフ会には
ビクビクしながら出たモンだ。
今じゃ、そう言ったところで・・・
誰も信じてくれないだろうけど、ね。

自分が決めたテリトリーの中で暮らすのは
楽だもんなぁ・・・。
だけど・・・
自分だって、いつまでも同じじゃないし
世間も子供のままには見てくれない。

すると・・・
どうしても、定期的に
自分で決めたテリトリーをブッ壊さなければ
成長できなくなる。

自分が安心できる場所を壊すのは・・・
多かれ少なかれ、勇気のいるもんだ。

でも・・・
どんどん壊していかないと
次の安心は得られないし・・・
背後から、どんどん不安が迫ってくるばかり。

悩むっていうのは・・・
現実がつらくて悩むんじゃなくて
現実を肯定できずに
楽をしたいから悩んでいるだけなのかも、ね。

「勇気は恐怖への抵抗であり、恐怖の克服だが
 恐怖の不在ではない」
・・・マーク・トゥエイン

勇気があっても怖いものは怖いんだから・・・
勇気さえなかったら、
やっぱり何もできないよ、ね。

勇気の持ち方のひとつは・・・
自分を捨てることだと思うな。


参考資料:「マーク・トゥエイン150の言葉」ジョン・P・ホームズ+カリン・バジ=編 ディスカヴァー21=刊