Episode No.867(20010606):見えないから楽しい

今、何が一番・・・怖い?

私は・・・時間がなくなるコトが一番怖いな。
だから、いつでもアクセクしてる。

金がなくなるのも怖いけど・・・
時間さえあれば、何とかなるモンだからね。

思い立った時に、思い立ったコトをするためには・・・
つねに目の前のコトを片づけておかないと。

で・・・急がない仕事も、ついつい急いじゃう
それでも、なかなか片づかないけど、ね。

正直・・・
追われると、やる気なくなっちゃうし。
「もう、できたの?」って、人を驚かす方が好きだし。

子供の頃には、暗闇やオバケが怖かったりするけれど・・・
ようするに「怖い」っていうのは、想像の産物で
目に見えるモノに怖いモノはない。

たとえ、目の前に今にも殴りかかってきそうな人がいたって・・・
あの腕がこっちに飛んでくるんじゃないか、って思うから怖いだけ。

みんなが自分のコトを
こんな風に言ってるんじゃないかとか、あんな風に思われてるんじゃないかとか・・・
あれこれ考えを巡らせて不安に陥るのも・・・すべては想像力。

本当は、何もしていない人をジックリ観察するほど
世間の人たちはヒマじゃない。

どうせなら・・・いい想像をしようよ。

この忙しさを片づけて、ポッカリ時間が空くのが不安なんて思わずに
そのポッカリ空いたところに、何かいいコトがストンと落ちてくるような。

空想だけに浸っていてはダメだけど・・・
そんなコトを考えながら、手足を動かしていると
絶対に、その手足に助けてもらい人だって現れてくるはずだ。

そこで自分の価値が、またひとつ増える。

「人間は死ぬ瞬間までも
 もしかしたら助かるかも知れないと
 空想し得る力を与えられている」・・・武者小路実篤


参考資料:「名言大語録」今泉正顕=編 三笠書房=刊