Episode No.1131(20020410):こだわるだけの自分があるか?
世の中に出るための、ひとつの秘訣は・・・
まず、自分を捨てることなんじゃないかな? と常々思う。
とくに・・・
学生から社会人になった時や
これまでとは別の仕事に就いた時。
新しいコトを覚えるためには
まず古いことを捨てないと・・・。
大切にしたい自分は
想い出にしばられている自分では
決してないはず。
それに物と違って、記憶は簡単には捨てられないから
役に立つ記憶であれば何をやっても必ず残る。
逆に・・・
ちょっと新しいことを経験したくらいで
すぐに忘れてしまったり、どうでもよくなっちゃうことは
やっぱり、大したことじゃないんだよ、な。
無菌室でみた夢を
本当に実現したいなら・・・
抵抗力がなきゃいけない。
仕事は・・・
他人のために悩んだり、体を動かしたりしてナンボの世界。
自分なりの仕事ができるのは
ひととおり、その世界で稼げるようになってからの話。
極端な話をすれば・・・
どこまで自分を殺せるかが、プロとアマの分かれ道かも知れない。
そこまでやっても・・・
どうしても出て来ちゃう・・・それが、本当の自分だよ。
さあ・・・
用意されていた自分の居場所を出て
これから自分の居場所を作る旅に出た諸君。
もう・・・自然にしていただけじゃ、自分の居場所はないよ。
それは、それは
やり甲斐のある本当の人生の旅のはじまりだ。
人はみんな磨けば光る原石だと言うけれど・・・
自分を捨てるというのが、つまり磨くことなのかもね。