Episode No.1090(20020221):飛び越せば次の壁が見える

1秒間で最高40兆回・・・

口で言うのは簡単だが、
こんな奇跡のようなスピードで計算を行う
世界最速のスーパーコンピュータが日本で完成した。

文部科学省所管の海洋科学技術センター、
宇宙開発事業団、
日本原子力研究所でつくる研究開発センターが共同開発、
その名も「地球シュミレータ」と言うらしい。

小型のスーパーコンピュータ5,120台をつないで、1台にしたもの。
設置面積だけでも65m×50mだって・・・!

開発には5年の歳月と400億円の予算がつぎこまれ・・・
おもに、地球温暖化や地殻変動の予測などの計算に使われるそうだ。

これまで世界最速と言われたいたマシンは
核兵器の研究・開発で有名な米国立ローレンスリバモア研究所で
2001年から稼働している「アスキーQ」。

「アスキーQ」の計算速度は1秒間30兆回だと言うから
「地球シュミレータ」が10兆回上回ったことになる。

それでも・・・
アメリカではさらに超高速マシンの開発計画があるらしいので
「地球シュミレータ」が世界一の座を維持できるのは
ここ2〜3年だとか。

ところで・・・
2001年1月にWHO(世界保健機関)傘下の国際がん研究機関では
高圧送電線や電化製品などから出る電磁波について、
「発がんの可能性がある」という見解をまとめ、
2003年3月までに、新環境保健基準を発表することになっている。

電子レンジ携帯電話
考えようによっては、ちょっと怖い感じもするし
もちろん、スーパーコンピュータを管理する人たちにも
悪影響がないとは言い切れない。

まぁ、こういう話は・・・
新しい技術が開発された時には、必ずつきまとうもの。
産業革命の後だって・・・
自動車が普及した時だって、その後の問題は周知の通り。

夢を実現させると新たな課題が見えてくる。
ただ、どうせ悩むなら・・・
つねに新しいことに悩みたい。

いずれにせよ・・・
止まっているわけにはいかないのだから。

程度にもよるけど・・・
新しい問題が持ち上がってくることを恐れていては
新しい挑戦はできないよ、ね。

その先の壁を超える力は・・・
目の前の壁を超える努力をしているうちに
きっと、ついてくるはずだ。


参考資料:asahi.com