Episode No.1079(20020208):自分を変えずに新しいことができるか

「人間という者は、常に自分が正しいのですね。
 自分の行為は、いくらでも弁護出来るものなのですね」
・・・三浦綾子

と、いうわけで・・・
仕事において会議は厄介なシロモノ。

みんな自分の立場でモノを言う。
それは当たり前の主張であるように見えて・・・
実際にはそうではないことが多い。

つまり・・・
「自分はこうしたい」
ということをいくら言っても話がまとまるはずはない。

会議において本当に必要なのは・・・
意見を言い合うことではなく、意見をまとめること。

厳密に言えば・・・
お互いの意見をさえぎることなく
ただ意見を言い合うのは・・・
ブレインストーミングという手法で会議ではない。

ブレストでヒントは得られても結論はでない。
よほどつかみどころのない新規の仕事か・・・
よほど余裕のある時でないとブレストに興じている時間はない。

会議の目的は・・・
進むべき方向性の結論を出すこと。

そのために・・・
おのおのの立場より優先されること、
それが、いわゆるコンセプトだ。

どうしたい、ではなく、どうすべきか。
そのコンセプトを実現するために
自分の立場で何ができるかを発表するのが
会議でなければならない。

仕事でよく製品チラシを作ったりするが・・・
プロが作ったものと素人が作ったものでは
決定的な違いがある。

見た目のデザインもさることながら
一番違うのは・・・わかりやすさ。

素人にありがちなのは・・・
せっかく自分で決めた製品名をドーンと大きく扱いたがること。

ブランドを浸透させるという手法も確かにあるが
たいていは買ってほしい人に対して
わけのわからないモノになってしまう。

対してプロが作るモノには・・・
必ずその製品が何なのか、どんな特性があるのかが
ひと目でわかるキャッチフレーズがついている。

立場や要望の主張、あるいは名誉欲は・・・二の次
自分の立場をどう活かし、どう変えられるか・・・
それが新しいことをやる、ということなんだ。


参考資料:「言葉の花束」三浦綾子=著 講談社文庫=刊