Episode No.1071(20020130):人生日々感謝

毎晩、寝る前に必ず考えることがある。
それは・・・
今日はどんないいことがあったか。

そりゃあ、バタバタしっぱなしの日常生活の中で
そうそう、いいことなんてあるはずもないが・・・

誰かと偶然会えたことや
仕事が思い通りに運んだこと。
少なくとも・・・
一日のうち、何度かは笑うはずだから
そうやって、笑えたこと。

そして・・・
どんなに面白くない一日であったとしても
今日も無事、こうして床につけたこと。
それが何より、いいことである。

「九つまで満ち足りていて
 十のうち一つだけしか不満がない時でさえ、
 人間はまずその不満を真っ先に口に出し、
 文句を言いつづけるものなのだ。
 自分を顧みてつくづくそう思う。
 なぜわたしたちは不満を後まわしにし、
 感謝すべきことを先に言わないのだろう」・・・三浦綾子

「不満」が「努力」のきっかけで
「感謝」や「満足」が「妥協」だと
そんな風に思いたがる時もないではない。

でも・・
やっぱり「不満」は単に「満足を感じない」だけで
「満足」や「感謝」する気持ちは「妥協」とは違う。

本来・・・
「努力」のきっかけは「」で
他人や自分を「裏切る」ことこそが「妥協」だと
そんな風に考えたい。

素直な「感謝」の気持ちを持てないことこそが
裏切り」につながるんじゃないだろうか?


参考資料:「言葉の花束」三浦綾子=著 講談社文庫=刊