Episode No.1078(20020207):2つの目標

実をいうと、うちの会社は先月末で半期を終えた。

今期は決算月の変更などもあって、
いつもの年とはちょっと様子が違うけど。

半期を終えて数字をながめる。
悪ければ、もちろん・・・
たとえ良くても、数字とにらめっこをするのは苦手な私だが
そんなことを言っている場合ではない。

あといくら売り上げないと前年並みにいかないか・・・
半期の今、キッチリ頭にたたき込んでおかないと
後の祭りだ。

帳尻を合わすにも限界があるから、ね。

そこで定めるのが「努力目標」。
これくらい頑張って・・・
前年度より成長して
暮らしを向上させよう、という目標だ。

しかし・・・
目標を掲げただけでクリアできるなら誰も苦労しない。

客先の都合などによって
仕事の予定はコロコロ変わる

ただし・・・!
いかなる理由があっても
これだけは売上げを経常しないとダメ、という数字がある。
それが・・・「死守目標」だ。

この数字が死守できない時は、どうなるか?
さすがに会社がいきなり傾くことはないが・・・
少なくとも今年と同じ暮らしぶりではいられなくなる。

去年まで、とびきり贅沢をしていたというのなら仕方ないが・・・
普通に暮らしているつもりだとしたら
暮らし向きは普通以下になる、ということだ。

慣れとは恐ろしいもので・・・
一度味わったレベルを簡単に下げることはできない。

自分ひとりならまだ我慢もできるし
理由も納得できるかも知れないが・・・
社員や家族にそれを強要することは避けなければならない。

今のところ・・・
残り半期も仕事の見通しはついているので
どうにかやっていけそうだけど・・・
どうにかくらいじゃ安心できない。

できそうなモノは極力早く仕上げて・・・
不測の事態や新しい仕事に割く時間を作らなければ

「そんなムチャな・・・
 という問題にチームを無理やり取り組ませ、
 いつの間にか本気にさせて、やりのけていく」
・・・本田宗一郎

確実にできる目標をたてるだけじゃ、目標とは言えない。
かと言って・・・
今の生活を守るために、
何がなんでもできなきゃならない目標もある。

夢と現実・・・
2つの目標を具体的にインプットして
さ、頑張ってみましょ。


参考資料:「本田宗一郎/こうすれば人生はもっと面白くなる!」一ノ瀬遼=著 成美文庫=刊