Episode No.990(20011027):七転び・・・八起きできなきゃ先はない

会社の決算報告の見通しがついた。

一般法人の基本的なルールとして・・・
年一回の決算日から2ヶ月以内に書類を整理して申告書をつくり
税務署に提出しなければならない。

うちは8月末が決算だったから、今月末が申告の締め切りというワケ。

経営者によって、いろんな考え方はあると思うが・・・
ほとんどの経営者の考え方は
できる限り赤字を出さず、かつ大きな黒字も出さないこと、だろう。

大きな黒字がでると法人税が高くなる。
税金は現金払い・・・資金繰りに大きく影響するからね。

赤字を出せば法人税を支払う必要はなくなる。
現に、そうやって法人税逃れをしている会社も星の数ほどある。

私がずっと以前に働いていた会社もそうだった。
実際、儲かっていなかったんだけど・・・平気で赤字を出していた。

だけど、長い目で見ると・・・やっぱり、そういう会社は伸びない。

赤字を出している会社は、それだけ社会的信用が低くなるわけだから
いざ何かのチャンスが目の前にやってきて
そのために金が入り用になり、金融機関に融資を求めても・・・
なかなか融資してもらえなくなる。

最近は赤字の会社が多いからそうでもないと言う声もあるけれど・・・
いくら「これからは頑張ります」と言ったところで
返せそうな実績がないところに金を貸してくれるはずがない。

大きくなるところは・・・まず小さな部分で頑張っているものだ。
小さな部分で頑張れないところに棚からボタ餅が降ってくるほど、世の中は甘くない。

第一、赤字というのは・・・
限られた蓄えを切り崩すか、未来に借金をしているわけで
必ず限りがある。

限界を過ぎたら、そこでゲームオーバーだ。

少なくとも・・・
続けていく意志、続けていく必要性があることは
必ず採算をとらなければやっていけない。

せめて、その場に踏みとどまる努力をするか・・・
少しでも前に出なければ・・・後ずさりしたら、後ろにあるのは壁か崖。

と、いうところで何とか踏ん張って・・・
うちも前期は、どうにか赤字をまぬがれだ。

しかし・・・
毎年、9回裏逆転ホームランが打てるとは限らないからなぁ・・・
奇跡に頼らぬ力をつけていかないと、な。
イチロー風にね。


参考資料:苦節12ヶ月・・・プラス2ヶ月