Episode No.920(20010807):オタクが時代を創る

忙しい時には、何もかもから逃げだいたくなるモンだけど・・・

結局、1日24時間から逃げ出すことはできないワケで
嫌なことをやらない代わりに、ほかの何かをやってるに過ぎない。

「私は一日たりと、いわゆる労働などしたことがない。
 何をやっても楽しくてたまらないから」

・・・と言い放つ、トーマス・A・エジソン
言うなれば"オタク"だと思う。

好きなことをやっていれば、食べるのも寝るのも忘れてしまう。
誰が何と言おうが、自分がやりたいことをやり続ける・・・
"オタク"とは、そういう存在だ。

ある意味で20世紀を創った男、エジソンが"オタク"だったように・・・
今、21世紀を創っている人間たちにも"オタク"は多い。

ビル・ゲイツだって、スティーブ・ジョブスだって・・・
ルーカスだって、スピルバーグだって、ティム・バートンだって・・・みんな"オタク"。

考えてみると本田宗一郎や田宮俊作、井深 大など・・・
ベンチャーから身を起こした人間たちは"オタク"の塊だ。

ただ・・・
"オタク"になるのは簡単だけど
"オタク"としてやってきたことを世の中に認めさせるのは難しい。

エジソンは、こうも言っている。

「私はどんな目にあっても決して落胆しない・・・
 価値ある仕事をやり遂げるための必要条件は3つある。
 第一に勤勉。第二に頑張り、第三に常識である」

"オタク"は内に閉じ籠もりがち。
それで暗く見られちゃうんだろうけど・・・
成功した"オタク"たちは決して暗くはない。
むしろ自信に満ちて人一倍、明るい。

成功したから自信にあふれているのか・・・
それとも自信と明るさが人を惹きつけて成功したのか・・・
どちらかと言えば・・・やっぱり後者だろうな。

さらにエジソンの言葉・・・

「人間は思考する努力を省きたいために
 ありとあらゆる方便に頼ろうとする」

"オタク"的傾向が強かろうが弱かろうが・・・
成功をつかんだ人たちは、みんな体当たりで頑張ったことは間違いない。


参考資料:「カーネギー名言集」ドロシー・カーネギー=編 神島 康=訳 創元社=刊