Episode No.911(20010727):極めれば次が見える

今年の夏は、スピルバーグの新作『A.I.』をはじめ、話題の映画が多いね。
中でも私が気になってるのがリメイク版『猿の惑星』だ。

関係者に言わせると、これは"リメイク"ではなく
まったく新しい世界観を持つ"新作"だそうだけど・・・

監督のティム・バートンは、ディズニー・プロのアニメーター出身。
『シザー・ハンズ』や『バットマン』で注目されたのはご承知の通り。
昔っぽく言えばオタクな感じで・・・一風変わった雰囲気の映像が印象的な監督だ。

パソコン・オタクもそうだけど・・・
オタクもメジャーになると、もうオタクとは呼ばれない。

新作『猿の惑星』については、まだ実際に観ていないので何とも言えないが・・・
昔の『猿の惑星』シリーズには、ずいぶんとハマったもんだ。

実際、封切り時に劇場に足を運んで観たのは
シリーズ最終作の『最後の猿の惑星』だけだったけど・・・

まだレンタル・ビデオなんてない時代だったから・・・
テレビで放映される時には見逃さなかったし、
文庫になった原作も集めたりした。

おかげで小学校の頃の自由研究のテーマは「猿の惑星とそのメイク方法」。
原作と映画の概要を説明した後、
同じ班だった友達の顔にお手製の猿のメイクをして見せた。

原作のピエール・ブールは『戦場にかける橋』の原作者としても有名な人。
20世紀FOX社は早々に『猿の惑星』の映画化権を取得したが・・・
猿のメイクをする方法が見つからずに、企画はしばらくの間お蔵入り。

その後、あの猿のメイク方法を開発したのは・・・実は歯科技工士だった。

やっぱり、新しいモノをやろうと思ったら・・・
その業界の常識だけにしばられていたんではダメなんだね。
新しい血を入れないとね。

旧作『猿の惑星』シリーズで・・・
主演のチンパンジー、コーネリアスを演じていたのはロディ・マクドウォール。

テレビ・シリーズ『猿の惑星』にも出ていたね。
そういえば劇場版でのコーネリアスの吹き替えは、
昔、マスオさんのを演っていた近石信介だったと思うが・・・
テレビ・シリーズでは、なんと植木 等がやっていた。
どっちも合っていたように思えるのが不思議。

ロディ・マクドウォールは、残念ながら1998年10月に70歳で亡くなった。
その素顔は『刑事コロンボ』で見ることができる。
『死の方程式』のゲスト・スター・・・つまり犯人役。

この犯人の趣味が写真を撮ることなんだけど・・・
実はマクドウォールは俳優だけではなく、
写真家としても知られていて、立派な写真集まで出している。

マルチに活躍する人に憧れはあるけれど・・・
ティム・バートンも猿のメイクを完成させた歯科技工士も
そして、ロディ・マクドウォールも・・・いきなりマルチになったわけじゃない。

ひとつの道をある程度極めないと・・・本当の次のステージは見えてこない。
それを見極める方法は、いろいろあると思うけど・・・
まず、何かひとつで食っていけるくらいにはなっておかないと、ね。
そこまで我慢できるかどうかが、できる人と中途半端なだけの人との違い・・・かな。


参考資料:小学生時代