Episode No.885(20010627):ヨーダの教え

他人を傷つけないためには、やっぱり・・・欲を捨てるしかないのかな?

物欲や名誉欲・・・
自分の欲を満足させるため
他人から奪いとったり、他人を踏み台にしたり
人間の歴史の中は、そんなエピソードであふれかえっている。

自分の歴史や、もっと大きく言ってしまえば人類の歴史の中では
大義名分、大事の前の小事で片づけられてしまう出来事の陰にも
泣いている人は、たくさんいる。

哲学や宗教の教えの多くも・・・結局、を捨てろと言っている。
つまり、人間が一番苦手としているものに挑戦しろ、ってことだな。

だけど本当に「挑戦」している人は希。

実は、欲、あるいは夢を追うことに疲れてしまって・・・
人間愛に目覚めた方が「楽」だから、そっちの方向に流れていく場合も多い
・・・なんて考えるのは意地悪か
・・・あるいは、これも哲学的な懐疑の発想か。

自宅のパソコンのわきに、高さ7〜8cmのヨーダの人形がある。
STAR WARSに出てくる主人公の師匠。

そのヨーダは、手のひらに乗せると電気が通って
目を点滅させながら、映画の中のセリフを喋るオモチャ。

少し前から接触不良を起こしているようで・・・
何指一本触れず、置いてあるだけなのに、突然喋り出す。

深夜、ひとりパソコンに向かっている時
あのヨーダの声がいきなりすると一瞬ドキッとする。
・・・もう慣れちゃったけどね。

こんなことも言うんだ。
「恐怖は怒り。怒りは憎しみ。憎しみは・・・苦痛へつながる」

恐怖が怒りにつながるのなら・・・何が恐怖につながるのだろう?
おそらくは・・・不安。
そして不安はわからないこと、自信の持てないこと。

いずれにしても・・・
放っておいて流されて行くのは「楽」だけど
「楽」な方向の行く末は「苦痛」なんだろうな。

思えば、生きてること自体「死への抵抗」。
本当に何もしないで飯も食わなきゃ・・・死んじゃうんだからね。

いろいろ考えてるとキリがないし、欲や夢は捨てられないし・・・
はたして、どんな行動がベストと言えるのか、わからなくなってしまうけど
少なくとも・・・
「楽」なことより「楽」じゃないことを選んでやっていた方が
本当に自分がなりたい、あるいはなるべき何者かへは近づけるか・・・な。

また、ヨーダが喋り出した・・・「フォースと共にあれ」

そのうち・・・
インプットされてない言葉まで喋り出したら・・・どうしよう?


参考資料:デフォルメされても頭と胴体のバランスが、あまり変わらないヨーダ