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Episode No.196(990413):怠け者の冷や水

私はジェットコースターが苦手だ。

結婚前にカミさんとディズニーランドに行った時、一度だけスペースマウンテンに乗ったが、長蛇の列を並んだうえ、金を出して振り回されるなんて、真っ平御免。
そんなにスリルを味わいたいなら、帰りの首都高でそういう運転してやる・・・と言って、カミさんのヒンシュクをかったものだ。

そんな私から見て信じられない行為のひとつにスカイダイビングがある。

先日、深夜のデレビ番組でスカイダイビングのインストラクターが話をしていた。
もう5,000回以上飛んでいるというベテランも最初の1回を飛ぶ時には、飛行機が故障してくれないかと思うくらい怖かったらしい。
500回くらいまでは恐怖の連続だったが、500回を越えた頃から恐怖は消え、楽しさだけになり、いろんな姿勢で飛ぶことに挑戦するようになる。
しかし、また3,000回を越えたあたりから再び恐怖を感じるようになり、それまで自分がやっていたことが信じられなくなった・・・という。

つまり、それは年をとった・・・ということなのだ。

年をとると無茶ができなるなるのは、体力的な問題もあるし、家族や仕事など抱えている責任が大きくなって失敗が許されなくなるから当然と言える。

かと言って、できることが少なくなってしまっては、しおれていくばかり。
では、どうすればいいかと言えば、無理をしなくてもできるよう知識や技術を高めておくしかない。

年を重ねるにつれ、自分がやっていたこと、したいことができなくなっていくうというのは、それまで怠けていたことの何よりの証拠。
そのうちやろう・・・なんて思っていても、いつがそうのちなんだか。
仮に時間はできたとしても、やろうとしていたことを実現できるだけの技術が急に身に付くはずもない。
言い訳ばっかり上手くなるような年のとり方はしたくない。

・・・なんていうことをあらためて自分に言い聞かせながら、私は今日、またひとつ年をとった。


参考資料:とくになし

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