Episode No.822(20010414):みんな案外・・・頑張ってる
努力・・・って言葉を多様するワリに実は私は「努力」という言葉が嫌い。
「努力」って言葉を、つい使ってしまうのは、つまりボキャブラリーのなさ。
頑張って生きるのは当たり前で・・・
言葉に置き換えてしまうと何だか軽く聞こえてしまうような気もして。
人を「特別」扱いして自分を正当化しちゃう、人間の「弱い」傾向とともに・・・
偉人の「たいしたコトない部分」を探しては、なんとなく「安心」してしまうことがよくある。
私が阪急の創始者、小林一三を好きなのも・・・
実は長いことずっとヒラのサラリーマンで・・・
社会人になってからも実家から仕送りを受けてたとか
チャップリンやディズニーには、ものすごい才能があったけれど・・・
経済的な面を支えてくれていたのは、彼らの兄たちで
自分は金をつかうことしか考えられなかったとか
そんなエピソードに親近感を覚え、偉人の人間くさい部分にふれると・・・
確かに安心してしまう。
だけど、そうしたいわば失敗談が美化されてしまうほど・・・
そういう人たちは人一倍、何かに対してがむしゃらに頑張った。
でなきゃ、たたのグータラだ。
立つかはうかの時分から知っている知人の子供さんが、今年、高校に入学した。
心ばかりのお祝いに、こんなメッセージを添えてみた。
「これから・・・
勉強に趣味に、そして恋にと、ますます忙しくなってくると思いますが・・・
自分が本気でやりたいことだけは、どうぞ周囲の誰にも負けないよう頑張ってください」
自分の居場所をつくるためには・・・やっぱり頑張って何かできるようにならないと。
ほかに、もっと良くできる人が近くにいたら・・・そこに居づらくなっちゃうモンね。
助け合う気持ちは大切だけど・・・
それができるのは認めあえる何かを持っているからだと、思う。
誰も自分のわかりに・・・トイレに行ってはくれないモン、ね。