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Episode No.783(20010228):キュンしてる?

春が近いせいか・・・
最近、あちこちのホームページで「」の話題を目にする。

最も・・・中には、もうすっかり秋になってしまっている場合もあるみたいだけど・・・。

恋愛は、いいね。
たとえ、それが実を結ぶことにならなくても・・・「感じる気持ち」は重要だ。

もしも私の会社が大きくなって就職志願者が殺到し・・・
ペーパーテストでもしなきゃならなくなったとしたら、ぜひ作文を書かせようと思ってる。
テーマは「私の大恋愛」。

恋愛の何がいいかと言えば・・・
それが人から押しつけられたモノではなく、疑いもなく「自らの欲求」であること。
しかも、その「自らの欲求」は自分だけでは、どうにもならない問題。
そこで相手のことを考え、いろんな工夫をしたり、自分を見つめ直したりする。

時には頑張ってもフラれることだってあるだろうし・・・
いざ付き合いはじめたら、思ったほどの相手じゃなかった・・・なんてこともあるかも知れない。

恋愛なんて、こりごり・・・
なんて思いながら、また新しい恋愛をしてしまうのは・・・
自分の理想や理解を超えた、すばらしい人に出逢ってしまうからで、やっぱり大きな喜びがある。

「自らの欲求」に行動し、その結果「喜び」を見いだせた人は素晴らしいと思う。
たとえ、それが男女間の問題ではなくても・・・
それを知っている人は「頑張れる人」だと思うんだよね。

男女間に限らず、人間関係となると確かに難しい。
でも仕事のうえでも・・・それは避けては通れない問題だ。

本当に気の合う相手は、同じ方向に変わっていける相手であって・・・
時間が流れている以上、どんなにいい関係も悪い関係も「その時」だけのモノだと思う。

「愛する・・・
 それはお互いに見つめ合うことではなく、一緒に同じ方向を見つめることである」
・・・と、サン・テグジュペリも言ってるしね。

私の数多い失恋経験の中で言えば・・・こんなことがあった。

相手を好きになるのに・・・
相手に彼氏がいようが、いまいが、そんなことは二の次。
結婚していたらと、さすがに考えちゃうけど、そういう年齢ではなかったし・・・。

私が「いいな」と思った相手には彼氏がいた。
でも「いいな」という思いは募る一方で・・・やがて工夫をはじめた。
つまり、いろいろアプローチをはじめたワケ。

彼女にしてみれば、好かれているのは悪い気はしなかったろうが・・・当然、彼氏は怒るわな。
私が彼氏たったとしても、絶対怒ったと思う。
殴り合いになりそうだったことも、しばしば。

ところが、何年かして気づいてみると・・・
その彼女とは、もうとっくに付き合いはなくなっているのに、
元彼氏だったヤツとは、あいかわらず付き合いが続いてたりする。
もちろん友達として。

同じ娘を好きになるくらいだから、もともと「価値観」が似通っていたのかもね。
しかも、そんな男友達が・・・私には少なくとも3人はいる。

そういえば、私がうちに連れてきた女の子の中で、うちの親父もわりと気に入った子がいた。
やがて、その子は親父の義理の娘になった。
つまり、うちのカミさん・・・取り合いにならなくて、よかったよ。

恋に終わりはあるけれど・・・
愛に終わりはない・・・と、今は信じている。

「愛するということは・・・
 この世の中に自分の分身を1つ持つということだ」
・・・吉行淳之介


参考資料:「心に感動を呼ぶこの名文句」大島正裕=編 三笠書房=刊