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Episode No.472(000302):チャンスは目の前にある!

昨日の郵便の話だけじゃなく・・・。
どうも、いわゆるシステム作りについて日本より欧米諸国の方が進んでいる感じがするのは私だけではないだろう。
で、国際化=欧米化みたいになっちゃうコトが多いように思う。

人種のるつぼ
アメリカはもとより、ヨーロッパなどでは、最初から違う民族同士が共存するうえで、優れたシステム作りが必要不可欠だった。
マニュアル文化が根付いたのも・・・つまりそういうコトなんだろう。

日本が単一民族だなんて、とんでもない・・・っていう
坂本龍一の説もあるけれど。
まぁ、見た目が同じだというところでヘンに安心しちゃってるところは確かにあるかも知れない。
その根拠のない安心感が、日本の国際化の足かせになっていることも否めない。

さて、国際化と同じく日本が立ち後れているとよく言われるモノに・・・文化がある。
でも私は決して、そうは思っていない。

北斎がゴッホに影響を与えていたコトでも知られるように、日本の文化は決してチンケなモノではない。
もしチンケなモノがあるとすれば・・・それは自国の文化をチンケに思う日本人そのものだろう。

日本の代表的な国際人・・・と言えば、SONYの故・
盛田昭夫名誉会長。

その盛田会長が、ある会議で同席したフランス人に「日本には文化がない」と詰め寄られ、こんな反論をした。

「あなたは、今ここからフランスにいる奥さんに電話してつかまえることができますか? 私は、できます。日本では、どこににいても電話してつかまえようとしたら必ずつかまえることができます。文化とは必要とする時にいつでも相手をつかまえることができるということです」

21世紀はコミュニケーション・テクノロジーの時代に入ると早くから予見していた盛田会長は、国際化とか国際人というコトについて、どう考えていたのだろう?

答えは、ひと言・・・とくに何も考えていなかった。
むしろ、国際化とか国際人という言葉、そのものが嫌いだったようだ。

つまり、日本と世界・・・という区別をつけてしまった段階で国際人としては失格というワケ。
本田宗一郎が「日本一になろうと思ったら世界一にならなければ・・・そのうち輸入品にやられる」と言ったのにも通じる感覚だ。

マイケル・ジャクソンとも友達だったくらい、世界中に友人、知人の多かった盛田会長は、こんなことも言っている。

「人生は、やっぱり縁ですね」

日本に生まれたのも・・・何かの縁。
こそ人生に与えられた最大のチャンスじゃないかな。


参考資料:「盛田昭夫語録」盛田昭夫研究会=編

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