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Episode No.448(000202):最近のお気に入り

昨日は、ちょっとカタめの話だったんで、今日は少し柔らかめの話を・・・。

最近、気に入になる映画と気に入っている絵本の話をしよう。
いずれも、ちょっとレトロチックで私の趣味に大変合っている。

まず映画。
『TOY STORY2』が気になるコトは間違いないが・・・。
もうひとつこの春公開されるアニメーションで『アイアン・ジャイアント』というのがある。

1957年という時代を背景とした、巨大ロボットと少年の友情物語。
ロボットの顔は、まるでウルトラマンに鉄人28号の口をつけたような感じだ。

原作はイギリスの詩人、テッド・ヒューズ。
1998年に惜しくも亡くなっているが、原作『アイアン・マン』が発表されたのは1968年のこと。

ヒューズには、アメリカの詩人シルビア・プラスとの間に生まれた2人の息子がいるが・・・。
プラスは1963年に31歳の若さで亡くなってしまい、悲しみに暮れる2人の息子を元気づけるために書き下ろされたのが、この『アイアン・マン』だ。

監督はブラット・バート。
わずか11歳でアニメを製作しはじめ、13歳の時に完成させたアニメ界の神童。
その才能に注目した
ディズニー・スタジオが彼を招き、14歳にして本格的なアニメ製作を勉強させた。

『アイアン・ジャイアント』のデザインを担当したのは、ジョー・ジョンストン。
ルーカス率いる特撮工房ILMに創立当初から関わり、もちろん『スター・ウォーズ』シリーズにも参加。
代表作は『スター・ウォーズ』旧シリーズで氷の惑星に登場した「スノー・ウォーカー」。
確かに『アイアン・ジャイアント』のデザインに通じるところがある。
ちなみにジョー・ジョンストンは、2001年公開予定の
『ジュラシックパーク3』の監督をやるとか。

映画自体は当然まだ観ていないので、いいか悪いかわからないが・・・。
何か惹きつけられるモノを感じる。

気に入った絵本の方は、すでに発売中の『にたものランド』。

作者は「セサミストリートマガジン」などにも作品を発表しているジョース・スタイナーという造形作家。
雑誌などでは発表しきれない自分のイメージを出すために3年半の歳月をかけて完成させた1冊だ。

なぜ3年半もかかっのか・・・それは『にたものランド』のページをめくれば、すぐわかる。
ハサミや
ホチキス、クリップ、爪切りなどの1,000を超える日用品を別なモノに見立てた街や店で構成される・・・それが『にたものランド』。
作ることを考えたら気が遠くなるなぁ。

どこに何が使われているか・・・オトナが見ても、まったく飽きない不思議な世界。
とにかく百聞は一見にしかず・・・これは本屋の絵本コーナーに行ってもらった方が、よくわかる。
第2弾も見たい気はするけれど・・・あと3年半はかかるだろうな。

そういうワケで、日常の疲れから頭を解放するために・・・。
こういうモノに触れてみるのもお勧めだ。
でも『にたものランド』は・・・あんまり根を詰めて見ないでね。


参考資料:「Cooltoys 012」ワニブックス=刊
     「にたものランド」ジョーン・スタイナー=作 前沢明枝=訳 徳間書店=刊

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