Episode No.4176(20120110):[偉人]Great man
怖いもの見たさ
Though I am cruel, I want to see it.
成人の日はあいにくジムが休みだったので、
久しぶりに室内自転車をこぎながら、
2005年に公開された
「みやび三島由紀夫」という作品を見た。
どういう人選なのかはわからないけれど、
現代のアーチストが三島由紀夫について語った
インタビュー集だ。
三島由紀夫本人に会ったことのある人が
思い出話をするものは見たことはあるけれど…
直接、本人を知らない人たちが
作品や三島事件の印象を語っているという点で
興味深かったのと…
登場する人たちの多くが、
私に近い世代だったことに親しみを覚えたりした。
中国人の大学教授が、
三島=日本人の美意識について、
それは死と密接な関係があると説明していた。
永遠の美を求めていくと、それは死に近づく。
日本人は散り際を大切に思い、
枯山水など死をモチーフとした美が多い。
…そんな話を聞きながら、また
松井冬子女史の作品を思い出したりした。
芸術は爆発だ、と岡本太郎は言ってたけれど、
芸術家は同時に冒険家でなければならないと思った。
それは日常忘れ去られている
命の危うさを感じ取る冒険をし、
生還して作品として見せつけるエネルギーを持つ。
ただ、あまり完成を急いで、
すべてをコントロールしようとすると
…自らの命が危うくなるのである。
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