同じ「表現」でも、
エンターテイメントと芸術は
・・・やっぱり違う。
そんな区別を理屈でつけても、
あまり意味はいなかもしれないが・・・
みんなが見たがるものを
楽しく見せるのがエンターテイメントで─
みんなが目を背けたくなるようなものでも
美しく表現してしまうのが芸術─
・・・なのかもしれないと、
その人の作品を見て、そう思った。
その人の名は、日本画家・松井冬子さん。
たまたま深夜に見た
NHKのドキュメンタリーで、
その人のことを知った。
1974年生まれというから現在34歳。
画家というより
モデルじゃないかと思えるほどの美貌の持ち主。
2008年には・・・
女性としては初めて
日本芸術大学の日本画の博士号をとった腕は確かなもの。
しかし、描く世界は
思わず目を背けたくなるような、
おどろおどろしい世界。
子供が見たら泣き出しそうな
自分の内蔵を身にまとった不気味な女性像
・・・とか、ね。
本人と作品のギャップに仰天する。
いったいこの美しい人に何があったのか?
そんな余計なことまで思わず考えてしまう。
しかし・・・
美人を見ると、
つい何不自由ない、と思ってしまうのは
・・・男の悪い癖だな。