Episode No.3883(20110202)
暴力と芸術
Violence and the art have the same purpose.
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絶望感を感じる時とは…
何を信じればいいのかわからない時
…だろう。

良かれと思ってやってきたことが
思わぬ方向に進んで、
意としない悪い結果を生んでしまったり。

ベトナム戦争に従軍した若者たちは、
みなアメリカを信じていた。
けれど、アメリカという言葉で差されているものは、
ひとり一人が思い描いている理想…
あるいは個々が持っている故郷のイメージであって、
具体的には何もなかったのかもしれないし、
ましてや理想や故郷が人殺しを命ずることなどない。

人間が大切にしようとしているものには、
目に見えないものが多い。

故郷は目に見えるかもしれないが、
時が経てば目に見えるカタチで残っている故郷は
極めて少なくなるだろう。

友情も…
何かを通して感じることはできても
直接目に見えてコレだと言えるものじゃない。

誰もが共通に見ることができないものを
大切にしようとすることから、時としてズレが生じる。

そのズレを強制的に埋めようとすれば
紛争が起きてしまうが…
感じさせようと務めれば芸術が生まれる。

暴力芸術目的は実は同じ。

それでは経済は、というと…
何も感じたり、動じたりしないで済むよう、
生きてる実感とかけ離れるために存在するのかも、ね。

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