Episode No.3479(20091020)
自転車で綱渡り

自分は「何」で動いているのか?

もう少し細かく言うと…
「何を動機」に動いているのか?

どうやら松下幸之助の「動機」は
「日本」を何とかしたい…ということだったらしい。
さすがは大経営者、スケールが大きい。

弱小経営者はどう考えればいいのか?

家族のため、従業員のため、
何よりもそこにお金を出してくれるお客様のため…
それが大企業ともなると
対象がおのずの日本全体になるわけだ。

リーダーと独裁者とは大きく違う。

独裁者はわがままで
人のことなど考えないものだけど…
リーダーと呼ばれる人は、
たとえ草野球のチームにおいても
自分のことなど後回しにする人に違いない。

松下幸之助の成功の秘訣
「私心」で動かないことにあるという。
まさに…プロの心構えだ。

一方、独裁者というものは
某国の例を見ても明らかなように、
やってることは子供か、
わがままな芸術家のようだ。

偉く見せようと思っているうちは
誰も誉めてくれない

私欲のための金儲けをしようと企んでも
皮算用ばかりで金は巡ってこない。

会社を作る手続きは簡単なものだが、
そこに集まった人たちのリーダーになることは難しい。

何故なら…
真のリーダーは独りで頑張ってなるものではなく、
周囲からの信頼を集めて選ばれるものだろうから。

ちょうど…
子供が生まれたら、戸籍上は親になるけれど、
それだけでは、
親らしい親にはなれないのと同じだ、ね。

責任が重くなると失敗がしづらくなる。
…が、それは誰でも同じ。

そこにある程度の役職が加わると
…失敗もできないが、止まることも許されない

まるで自転車で綱渡りをしているような感じ…だ、な。

そんな不安定な経営者も困るだろうけど…
そういうバランス感覚のない経営者は
…もっと困るだろう?


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