例えば・・・
クラシックの音楽家に向かって、
ロックを演奏してくれ
・・・と頼むのは、どう考えても筋違い。
しかし、単にアーチストを名乗っていたら、
よほど事情がわかっている人でない限り、
何を頼んでいいのかわからないし・・・
場合によっては
筋違いなお願い事も舞い込んでしまうかもしれない。
スーパーマーケットの看板を掲げていて、
卵は置いてないんです・・・なんてくらいなら
八百屋とか魚屋と名乗った方がわかりやすい。
商売にとって専門は不可欠だから・・・
その分野全体のことについては
素人以上には知ってはいても、
いざ、すべてができるかと言えば、
得意分野や不得意分野はどうしてもある。
・・・が、商売としては、
できるだけ幅広い客をつかまえたいので、
できない・・・とは、なかなか言えない。
何から何までやれる設備や
専門家をそろえている大企業なら問題ないが、
中小零細企業において、それは到底無理。
だけど、細かな相談に限って
中小零細企業に話はまわってくる。
そこで必要なのは・・・ネットワーク。
つまり仕事仲間だ。
自社ですべてを完結しようなんていう
大企業的な発想だけあっても、
受け入れ態勢がなければ、
とても仕事をこなすことはできない。
客に人気がある人や会社は、
同業に憎まれるどころか
かえって仕事仲間にも人気があるものだよ、ね。