Episode No.2879(20071112):
腹をくくれ
アメリカでも大人気のPUFFYが
ちょっと前にNHKでライヴを披露してた。
私は広沢虎造の浪曲も好きだが、
PUFFYのCDも1枚くらいは持っている。
もともとPUFFYは
1曲限りの企画ユニットだったんだってね。
それが第二弾、三弾と続けていくうちに
・・・すでに10年以上。
やっぱり成功というものは、
本人たちの想像を超えた
期待以上のところにあるものなんだろう。
予定通りなら
今はPUFFYなどないはずだし
・・・当然、アメリカ進出もなかった。
アメリカでステージに立つことになった時、
「もうこれは腹をくくるしかないな」
・・・と思ったそうだ。
腹をくくる・・・いい言葉だ。
元来、日本人は
魂は腹にあるものと考えてきた。
だから、腹黒いとか腹を割る
・・・といった言葉が残っているし、
武士が腹を切るのも
最期に魂を見せつけるという意味があるらしい。
国際的な人気者が
きわめて日本的な表現をしているのも
・・・何とも面白い。
・・・が、考えてみると
そうした自分の素性・・・
アイデンティティを表現できなければ、
海外で認められることなどできないだろう。
かえって・・・
同じフィールドにいることで
価値観の違いが
曖昧になってしまうことも多いし、ね。
予定通りなら何も構える必要はない。
予想外のことが現れた時
・・・腹をくくる必要が出てくる。
そして・・・
たいていの未来は
・・・すべて予想外だ。