Episode No.2591(20061211)
沸点

或る気が短い人の話を
知人としていたら・・・
その知人がうまいことを言った。

「いくら何でも沸点低すぎ」

それを聞いて
私も憤りを忘れ、つい笑ってしまった。

しかし・・・
物理的に考えるのであれば
同じようなレベルの地域に住んでいて
沸点がまちまちになる
・・・ということも、あり得ないだろう。

そこで、
もっとリアルに考えてみた。

鍋に水をはってガス台にのせる。

加わった熱量は同じでも
鍋の大きさや、
入っている水の量によって、
沸騰するまでの時間は違うものだ。

つまり、そういうことなんだ。

この場合・・・
水の量というのは、おそらく経験だろう。

経験が浅い
多少の力が加わっただけで、
すぐに動揺したり、焦ったり、
挙げ句、人によっては感情的になる。
・・・まさに、すぐ沸く湯の如く。

鍋の大きさは・・・
その人が本来持っている何か、だ。

生きていさえすれば
経験は誰にだってできるが・・・
経験を積み重ねるのではなく
羅列しかできないのは、
底の浅い鍋のように
たくさんの水を入れることができるだけの
自分の器がない結果だろう。

また、たとえ鍋が大きくても・・・
水が少なければ、すぐに沸騰してしまう。
・・・これも言い得て妙。

料理をしている時であれば、
すぐにお湯が沸いたりしてくれるのは、
ありがたいことだが・・・
ガスの炎が世間のだとしたら、
すぐに沸騰してしまうのは考えもの。

せっかく貯めてきたものを
誰の喉の渇きも癒さぬまま
蒸発させてしまうんだから、ね。

何だか理屈っぽく
短気な人の悪口を書いているようでもあるが、
私がここでこういう話をするのは、
最低3人以上、似たような事例を見た時だ。

言い換えれば・・・
私のことを知っている誰かさんが
この文章を見た時、
「自分のことを書かれてる」と思う人が
・・・最低3人はいる、ということになる。

そうした愚かな人間の行動パターンを
できるだけ読みとって・・・
賢明な読者と、そして自分が
同じようなパターンに陥らないよう
・・・心がけるということ・・・です、な。