Episode No.1402(20030220)
知ってるだけじゃあ自慢にならない

どんなにつまらない相手と会っても・・・
その人のどこがつまらないと感じたのか
それを自分なりに整理できれば
次に会う人に、おもしろい話ができる。

それでは何が無駄かと言えば・・・
同じようなつまらない経験を
繰り返すことが無駄であって、
どんなにつまらない経験も
それが初めての経験であれば、
決して無駄ではないかもしれない。

さりとて年を重ねると・・・
本当は何もわかっちゃいないのに
すべてを知っているような錯覚に陥って
新しい経験から逃げる傾向にあるのは
よろしくない。

映画の予告編を観ただけでは
その映画を観たことにはならないし・・・
こうすれば痩せる
・・・とわかっていても、
そうしなければ太りっぱなしだ。

知っていることと、
できることの間は相当かけ離れている。

年をとればとるほど
放っておけばできないことが増えてくるだけなのに
長く生きているというだけで
知っていることが増えているような気になって
挙げ句、できるつもりでいたりする。

失敗を誇らしげに語るのは
成功してからにしたい。

成功者の失敗談には
誰もが耳を傾けるが・・・
失敗に終わった話など
聞いていてもつまらないただの愚痴だ。

他人の失敗談を聞いて安心しているようでは
むろん成功なんかできやしない。

「努力する奴は愚痴を言いませんよ」
・・・六代目柳家小さん

努力とは・・・
自分との約束を守ることだ。

無駄な努力とは・・・
同じ約束を何度も破ることだよ、ね。


参考資料:「心を強くする名言」童門冬二=監修 成美文庫=刊