Episode No.2529(20060929):
専門
30代の前半くらいまでは
ガムシャラに与えられた仕事をして、
まず仕事を覚えることが第一の命題。
40代にさしかかる頃になると、
少しだけ自分らしい仕事のやり方が見えてきたり、
自分の得意分野、専門分野というものが
少しは構築されてきたりする。
ここにきて・・・
得意分野や専門分野が見えてこないと、
あいかわらず、
20代、30代の頃と
同じような頑張り方しかできなくなってしまうのだが、
同じ頑張り方で通用する年代ではないことを
・・・自覚する必要が出てくる。
20代、30代の頃には
知らなかったことを知ってしまっているのに、
知らんふりして頑張っていても
世間は認めてくれないし、
第一・・・自分で耐えられなくほど辛くなるだろう。
一方・・・
少しばかり
得意分野や専門分野が見えてきていたとしても、
それだけで食っていけるほど世の中は甘くない。
専門の仕事だけしていれば
充分に食べていけるというのは、
どんな業界においても
おそらく氷山の一角だろう。
にもかかわらず・・・
ちょっとばかり専門知識があったりすると、
すぐに他人のやっていることを
見下してしまいがち。
若くして
少しばかりの成功を経験した人も同じ。
まわりがバカなんじゃなくて・・・
自分が専門バカになりかけていることを
自覚する必要がある。
知識や経験はすべて過去の事例だ。
そして今はつねに動いている。
仕事に臨む姿勢は・・・
いかなる時も
人や環境、時代に謙虚でないと
・・・決してうまくはいかない、ね。