Episode No.468(000226):傾向と対策
昨日のルノアールの言葉じゃないけれど・・・。
芸術に限らず「自分はできる人間だ」とか「きれる人間だ」とか思ってるヤツに限って・・・。
実際にはたいした仕事をしてない場合って多いと思わない?
もちろん自分の才能を信じ続けるってコトは、すごく大切。
信じ続けて、いろんなコトにチャレンジしていけばいいんだけれど・・・。
信じるがゆえに、フンぞりかえってたんじゃあ、ね。
・・・何の根拠もないクセにさ。
昔あるところで一生懸命バイトをしてた時期があって。
今は部長になったそこの営業のリーダーが、こんなコトをもらしていた。
「うちの看板はデカイけど。その看板で商売やってるヤツは、やっぱダメ。
看板の力で虚勢をはって
『そんなコト言うなら、オタクはもういりませんよ』なんて
威張ってる若いのもいるみたいだけど・・・。
そういうヤツこそ、いらないんだよな」
偉い人ほど威張ったところがない・・・
という話は前にもしたけど、ふんぞり返った瞬間にその人の成長は止まってしまうような気がするなぁ。
だって自分よりスゴイ人なんて、いくらでもいるじゃない?!
ことにインターネットを通じて、性別も年齢も業種も越えて、いろんな人に逢うとそう思う。
最もインターネットの別な側面には、マニアがもっとマニアになって・・・。
たとえ自分の身の周りに自分を理解してくれる人がいなくても、ネット上にそんな人を見つけだしてネットの中だけ活発な人間を生み出してしまう・・・という怖さもあるけれど。
何にしても身の程を知るってコトは忘れちゃいけないな。
自分の育ってきた環境や時代。
そういうモノによっても今の自分はつくられているワケで・・・。
貧しい時代に育ったから、今の裕福な環境に必要以上に執着心をもってしまったり・・・。
ひとり娘でワガママ放題に育ってしまったり・・・。
そりゃあ、環境や時代なんて、その人の力でどうにかなる問題じゃないかも知れないけれど。
少なくとも「自分はこういう傾向にある」というコトはつかんでおかないと思わぬところで失敗したり、人を傷つけてしまったり・・・するコトはあるんじゃないかな。
自分に何ができないか・・・がわからないと、決してできるようにはならない。
自分に何ができないかを周りの誰よりもイチ早く自分で認識して、次の行動にうつせる人こそが・・・。
本当に仕事ができる人だろうね。