Episode No.1569(20030904)
失敗を計算に入れる

昔、両親や学校の先生は・・・
一生懸命やってダメなら仕方がない
・・・と言ってくれた。

大人になってからも、
しばらくのうちは・・・
それで、いい・・・と思っていた。

だけど・・・
それが大きな間違いだと気づくのに
さほど時間はかからなかった。

両親や先生は・・・
自分にとって指導者だった。

しかし・・・
何か自分に頼みがあった知人や
まして仕事の客先は
指導者ではなく・・・
結果を期待する人たちだ。

約束したことを
一生懸命やるのは当たり前で、
結果が悪ければ認められないし・・・
少なくとも
一生懸命やったとか、考えたのなら
そのカタチを見せないことには
とても納得してもらえない。

たとえ途中経過であっても
口先だけでない何かが必要なんだ。

自分が出した結果に自信がない。

そんな時には
それをいち早く「たたき台」として見せるのが
誠意だと私は思う。

「たたき台」があれば
どこに自信がないのか、
どこが足りないのかが・・・
相手にもわかってもらえる。

あるいは時間がない時ほど・・・
別な案も作る。

ひとつだけ出してダメなら
そこでフリダシに戻ってしまうが、
2案、3案出していれば・・・
その中から、どれか選んでもらえる可能性もあるし、
たとえ、すべての案がダメでも・・・
少なくとも方向性くらいは見えてくる。

自信がないから、できなかった。
・・・それでは
頼みを承知したこと自体、になる。

自信がないから、やりはじめるのに時間がかかった。
・・・それは、とんだ身の程知らず

失敗できない・・・と、真剣に思ったら
とにかく、急ぐんだ

あわてても、いいものはできない
・・・というのは
絶対的な自信がある人のセリフだよ。


参考資料:のんびりしてる・・・自信はないよ