Episode No.1278(20020928):咄嗟の自分が真の自分

自分とはどんな人間なのかを知りたかったら
今日、どんなことで笑い
最近、どんなことで激怒したのかを
思い出してみるといい。

どんな知識を持っていて
どういう考え方をしているか
・・・なんて
あらたまって説明することは
案外アテにならないんだよ、ね。

咄嗟に出る行動が・・・その人そのものなんだ。

今はもう付き合いのなくなった人
こんな人たちがいた。

飲み会が終わって割り勘にしようということになって
あいにく私は1万円札しかなかったので
それを差し出すと・・・
ひったくるように札を奪い、おつりを返さなかった人。

世話になってる得意先の担当者の
親が亡くなって葬式に出た時、
いつもは毅然としてるその担当者が大泣きしていたと
後で大笑いしながら話した人。

「人間は悪くなると
 人が傷つくこと意外に
 喜びを感じなくなる」・・・ゲーテ

普段いかに何かを装っていても・・・
それがホンモノでないと
咄嗟にバケの皮がはがれてしまう。

相手が感じる自分というのは・・・
相手に自分のことを説明している時以外の
ちょっとした仕草だったりする。

強い人、優しい人、かしこい人・・・
こんな風に見られたい、と思った瞬間に
もう無理があるのかもしれないな。

そう見られたかったら、そうならないと、ね。

逆に・・・
それができない自分をさらけ出して
開き直るのもどうかとは思うけど。

無論、完璧な人などいないから
つい愚痴っぽくなることだってある。

ただ・・・
同じ愚痴をいつも言ってる人は
付き合っていて面白くはないよ、ね。


参考資料:「ゲーテ格言集」・・・とか