Episode No.1177(20020603):極めれば平和利用
チャールズ・チャップン・・・
バーナード・ショウ・・・
そして、最近では
『ハリー・ポッター』のJ.Kローリング。
私が興味をそそられる、
こうした作家たちには共通点があった。
みんな・・・イギリス人なんだ。
もう、一人。
イギリス人作家として忘れちゃならない人物がいる。
生まれは、1908年。
学校を出た後は、銀行や問屋に勤めるが・・・
第二次大戦中は、秘密諜報部員・・・つまりスパイとして活躍。
その時の経験を元に書いた小説で
45歳にして一躍人気作家に・・・
処女作は『カジノ・ロワイヤル』。
007の生みの親、イアン・フレミングである。
デビューが遅かったせいもあり
フレミングの作家活動は、56歳で亡くなるまでの
わずか11年しかない。
亡くなった1964年は・・・
『黄金銃を持つ男』の校正中だった。
しかし・・・
007は、その後も銀幕を生き続けている。
寅さんシリーズとは違い、
役者もどんどん若返っているから・・・
観客が007を望む限り、決して死なない。
ちなみに・・・
ジェームス・ボンドというコードネームは
フレミング自身が実際に使っていたコードネームらしい。
私は、もちろんフレミングの原書は読めないし・・・
フレミングの作品は、すべて映画化されたものしか知らないが
007シリーズのほかにも忘れられない作品がある。
『チキチキバンバン』だ。
チキチキバンバンの性能は、まさにボンドカー並み。
まるで機関銃を発明したベンジャミン・ホッチキスが
連射式書類綴じ機、ステープラーを発明したような感じ。
スパイ活動を
エンターテイメント小説にしてしまうこと自体そうなんだけど・・・
どんな発想にも・・・
平和利用の道はあるもんだ、ね。