Episode No.1168(20020523):奇跡を起こした女
『ハリー・ポッターと賢者の石』のDVDを買う。
まだ観てないけど。
『ハリー・ポッターの秘密〜まるごと大辞典』というのも買って
こっちは本編より先に観てしまった。
ハリーポッターという魔法使いモノが人気を呼んでいることは
嫌でも耳に入ってきたけど
その中身や作者のことについては何も知らなかった。
『〜まるごと大辞典』の内容は映画のメイキングというより、
作者と物語のベースとなったギリシア神話などの紹介が中心。
『ハリー・ポッター』の著者は、J.K.ローリングというイギリス人女性。
案外、若そうだと思って調べてみると・・・
1965年生まれだから今年まだ37歳。
幼い頃から"本の虫"だったというローリングは
大学を卒業後、ポルトガルに渡り、教師になる。
そこで知り合ったポルトガル人ジャーナリストと結婚するが
・・・3年で破局。
幼い娘を引き取って、生活保護を受けながら生活することに。
そんな中・・・唯一の心の慰めだったのが、
お気に入りのカフェで空想話を書くこと。
それが・・・『ハリー・ポッター』だった。
『ハリー・ポッター』シリーズの世界的ヒットで
一躍有名になった彼女が、何よりも喜んだのは・・・
生活が安定したことだろう。
それは、まさに魔法にでもかかった気持ちではなかったろうか?
魔法や奇跡に憧れる気持ちは誰もが持っている。
まだ、肝心の中身を
読んでもいないし、観てもいないので何とも言えないけど・・・
『ハリー・ポッター』がヒットした要因のひとつには
そんな一面もあるに違いない。
信じる人に奇跡は起こる・・・
私も、そう信じたいけれど、一方で思い出すのは
福田卓郎さん主宰のDotoo!が
戦中、戦後の人間模様に挑んだゴールデン・ウイーク公演
『もの申す人』の中でのセリフ。
「・・・神風、吹かんかったなぁ」
何の根拠もないものまで信じたくなるのが人間の弱さ。
神風を呼ぶ何かを持っていなければ・・・
いくら待っても奇跡は起こらない。
ちなみに・・・
2002年5月31日(金)のNHK教育テレビ『ドキュメント地球時間』(22:00〜22:45)で、J.K.ローリングの最新インタビューが放送されるそうだ。