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Episode No.667(20001016):今、そこに居るのは「自分のせい」

今日、10月16日が「ボスの日」だって・・・知ってた? 私は知らなかった。

職場の上司の労をねぎらうコトを目的にアメリカで始められた記念日だそうで・・・
アメリカでは、この日に部下が上司をランチに招待したりするらしい。

日本でもギフト商品の売り上げ増を狙って、流通仕掛け人が動いたらしいけど・・・
どう考えても定着してないよ、ね?

日本の組織は集団でなんとなく進んでいく「みこし型」経営・・・
アメリカはリーダーによって行き先がハッキリ変わる「ボード型」経営・・・
どちらにも一長一短があると言ったのは、300億円以上の遺産を残した故・盛田昭夫SONY会長。

一短の方をみると・・・
確かに日本の組織は役職が多いわりに、責任の所在がハッキリとしていない場合が多い。
あいかわらず年功序列体質が抜けきらず・・・
部下から見ても実績があってポストに就いたと思える、尊敬できるボスが少ないんじゃないだろうか?

うちの会社は組織なんて呼べないほど人数がいないから・・・イヤでもハッキリしちゃうけど。

仕事で、いろんな会社の会議に出席すると・・・
業績を伸ばすコトが仕事じゃなくて、会議をするコトが仕事になっている人をよく見かける。

さんざん、いろんな発言をしておいて、いざ実行に向けて結論を出そうとすると・・・みんなで譲り合い。
まぁ、そういう時に仕事の内容をまとめてたたき台を作り・・・
実行するために私は社外から呼ばれてるんだから・・・いいんだけどね。

この間会った、ある会社の社長が面白いコトを言っていた。

「よく企業のスローガンとかあるでしょ。
 工夫だとか、実行だとか・・・あれはね、自分のところにできないコトを書いてるんですよ。
 できてりゃ何も書いて掲げる必要なんかない」

上司、部下にかかわらず・・・
ある計画が失敗した時、涙をにじませて悔しがれる人がどれくらいいるだろうか?
失敗の原因が「自分のせい」でなければ、それでいい・・・と思っている人が多いんじゃないだろうか?

「銀メダルより、金がいいですぅ〜」とか
最高でも金、最低でも金」とは、なかなか言えないと思うけど・・・

オリンピックで他人の活躍見て、手を叩いてるだけじゃなくて・・・
悔し涙を流せるくらい一生懸命、全部自分のせいと言い切れるくらい・・・たまには、やらなきゃ。
たとえ「上司のせい」でも、ね。

リストラを「景気のせい」にしたところで・・・
「何のせいでもいいから、ゴハン食べさせてよ」なんて家族に言われたら、返す言葉はないはず。

それとも「自分を結婚相手に選んだ、君のせいだ」って・・・言う?!


参考資料:「今日は何の日」PHP研究所=刊