Episode No.1022(20011204):自信はつくられる?!
「人生の成功者は、家庭ではたいてい女房に甘えている」
将棋名人、升田幸三の言葉。
この後に続くセリフが、なかなかふるっている。
「いかに上手に女房に自信をもたせているかがわかる」
さてさて・・・
こんな言葉を聞いてニヤリとするご主人も
カーッとなった奥様も・・・ちょっと考えてみよう。
よく・・・
「あの人は私がいないと何もできない」と
半分自信に満ちた表情で口にする奥さん連中は確かに少なくないよね。
部下を叱る上司にしても・・・
「俺がいなかったら、どういうことになっていたんだか」と
不満な顔つきを見せる反面、
自分の存在感がアピールされたことに対しては・・・まんざらでもなかったりする。
自信は、自分一人で感じていても、実は何の役にも立たない。
役に立たない自信は、ただの思いこみであり、
場合によってはわがままだ。
それがたとえ会社という単位であれ、家庭という単位であれ・・・
共存すべき社会を営むうえで必要な自信は・・・
誰かに必要とされている、という存在価値で保たれているもんじゃないかな。
もしもダンナが何から何まで一人でできたり・・・
部下が自分を差し置いて、どんどん業績を伸ばしてしまったら・・・
安心より先に不安になる人の方が、きっと多いだろう。
自分がいなければ、まわらない世界があるとしたら・・・
それを不満に思うより先に、幸福に思った方が賢明だ。
ただし・・・
この考えは、自分に仕事がまわってきた時にのみ思う必要があることで
決して、自分ができないのはワザとだ、なんて言い訳に使ってはいけない。
升田幸三も最初に言ってるでしょ・・・人生の成功者は、って。
成功と言うと大げさだけど・・・
人に認められるほどの業績もない者に対しては誰も甘えを許してくれない。
最も・・・
若者とアバタもエクボの恋愛関係にある人たちの場合は別かも知れないけど。
たとえ夫婦でも・・・
恋愛が感じられる仲でないと・・・許しちゃもらえないでしょ。