でじたけ流 教育論「夏伊豆」
 
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20130825

でじたけ流 教育論681

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盆休み最終日は、
早朝から次男の部活動のサッカーがあるというので、
スキンヘッドだから、引かれる後ろ髪もないくせに、
伊豆に後ろ髪をひかれながら、
土曜日の普通電車で横浜に戻った。

飛行機どころか、新幹線にも乗らず、
首都圏から普通の通勤電車で行けるのが、
伊豆のいいところ。

東海道線の東西の移動だけでなく、
伊豆半島の南北の移動が、
夏をより夏らしく演出してくれる。

そもそも夏だの、海だのということについては、
もともと小馬鹿にしているところがあった。

学生時代は長期の休みと言えば、
ひたすら時受精作映画ばかり作っていたから、
まともな旅行などしたこともなかったし…。
仕事をはじめてからは、
休みの時こそ、普段の遅れをとり戻そう…と、
ひたすら仕事ばかりしていた。

ところが、10年近く前、
高校時代からの盟友で
一緒に仕事もしていた亡くなって…

そして、めぐりめぐって伊豆に来るようになった。

まだ小さかった子供たちは、
伊豆の海をはじめた見た時…
海がこんなに青いとは思わなかった。
…と言った。
父親の感想も似たようなものだった。

今では、そんなことを言っていた長男は、
白浜のペンションで住み込みのバイトをしている。

バイト料が入ったら返すから、
サーフボードを買う金を貸して欲しいと
カミさんに連絡があったらしい。

魚を眺めながら一緒に泳げる伊豆の海は、
我が家にとって“田舎”となった。

最近の定番は、もちろん下田通い…。
開国の街・下田には自然だけでなく、文化がある。

おいしいマドレーヌの店も、
最高に景色のいいホテルも、
美味いカクテルを出す雰囲気のいいBARもある。

普段は怒ってばかりいるお父さんが、
伊豆にいる時にはあんまり怒らない。
…と、子供たちに言われたことがある。

そういう場所に巡り会えたのは、実に幸福なことだ。

横浜の自宅から伊東の秘密基地までは、
片道ちょうど100km。
下田はさらにそこから60kmほど南だから、
伊東と下田は横浜と東京以上に離れてる。

にもかかわらず苦もなく…
いや、
まるでディズニーランドに遊びに行った
ティーンエイジャーのように、
帰りの道すがら「次はいつ行こう」と
画策をはじめたくなる下田は、まさに心の故郷となった。

距離感というのは…そによって異なるもの。

確かに、100kmは1kmより近いが、
ウチから1kmのところにあるからといって、
毎週行ってるか…といえばそうではない。

近くの親類より名人とやら…で、
土地も人も同じように、
はたしてどんな距離感を持つのかは、
その人の姿勢、
コミュニケーション次第…というところだろう。

家族だから仲がいいとも限らないし、
子供だから親の言うことを聞く…とも限らんだろ?!

相手を裏切りたくない
…という気持ちがあるか、ないか。そこが大きい。

距離や人間関係は、そこがすべたの出発点。

じゃなきゃ、
遠距離恋愛など成り立つはずもない。

さて、横浜の自宅へ戻った早々…
次男が約束をやぶってゲームに興じていた。
…自分に都合のいい言い訳をつけて。

次男には、こう言っておいた。

勉強なんて、したくなければしなくていい。
…だけど、やると言ったらやれよ。
さもなくば…ゲーム機はへしヘシ折る、と。

さすがに高価なゲームを
勢いでヘシ折ってしまうのは、もったいないので。
電源ケーブルを引きちぎるにとどまった。
…が、当然ゲーム機は取り上げ。

かくの如く、伊豆にいないと父親は荒れ狂う。

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