Episode No.940(20010830):ネットの上にも三年

今日で正真正銘・・・このホームページは公開丸3年。
365×3=1,095日の連日更新を達成して4年目に突入した。

仕事のうえでの3年・・・というと案外短く感じるものだが
中学、高校なら、入学して卒業するまで。

このホームページをはじめた年の春に生まれた娘は幼稚園の年中組になり・・・
今、うちで一番幅をきかせている次男は、
当然のことながらこのホームページをはじめた当時は影もカタチもなかった。

何度も書いているように・・・一番変わったのが私自身。

何せ、毎日コツコツやるなんてことには縁遠い生活を送っていたから・・・
思考や体のリズムに、それまでにはなかったモノが多少はそなわって
少しは言うことにも説得力が出てきたかも・・・知れない。

40近くなると・・・放っておいたら、もう変われないから、ね。

変われないということは・・・成長がストップしてしまったということだから
決められた場所でないと生きていけなくなってしまう。

世の中は、どんどん変わっていってるというのに・・・それじゃ、つまらない。

このサイトがなかったら出逢うことのなかった方々とも大勢知り合うことができて
私の人生に大きな影響も出ている。
正直言って、軽い気持ちでホームページをはじめた時には
まさかこんなコトになるとは思いもしなかった。

いろんな新しい人と知り合って・・・
いろんな刺激をうけて・・・
それでも変わらない部分があるとすれば、やっぱりそれが自分。
自己の再発見、というモノもある。

風が吹いただけで剥がれ落ちてしまうモノを持っていたとしても
それは自分に同化していない・・・付け焼き刃なんだろう。

付け焼き刃じゃ、人は斬れない。
人を斬るなんて言うと、このご時勢で物騒な感じだけど・・・
人に何かを感じてもらおうと思ったら、刃こぼれしない自分を作らないと。

人に何かを感じてもらおう、というのは人間本来の欲求であって
何も表現者やクリエーターを目指す者にだけ必要なコトではないと思う。

友達や恋人、子供やお客さん・・・
人間関係は感じてもらわないと一歩も進めないからね。

自分を中心に、どの範囲まで感じてもらえるかが・・・
生きた証の大きさになるのかも知れない。

無論、狭く深く・・・という方向性もある。
でも、深くいけるかどうかは自分だけで決められるものではないから
一人でいくらそう思っていても無駄だろう。

そう思い込むのはある意味、楽かも知れないけれど・・・
結局は自分の生きるフィールドを考えてる以上に狭くしているだけの話。

ソニーの創始者、故・盛田昭夫
日本人には珍しい国際感覚を持った紳士として知られていたが・・・
コミュニケーションについて、こんなことを言っている。

「相手の電波が何チャンネルに合っているかを知って
 その電波を出せば、ちゃんと受信する。
 それがコミュニケーションだ」

つまり、大勢の人たちとコミュニケーションを持とうと思ったら
自分にチャンネルを増やさなければ無理・・・ということだ。

成長が止まる最大の原因は・・・新しい勉強をしなくなること。

このホームページを書くようになったきっかけのひとつには・・・
学校時代にサボり過ぎた勉強を少しでも取り戻そうと思ったこともある。

勉強を楽しくするのも工夫次第。
教わらないとできない・・・なんて思った時点で、工夫を捨ててることになるよね。


参考資料:「盛田昭夫語録」盛田昭夫研究会=編 小学館文庫=刊