Episode No.933(20010822):プロの語り方

先週紹介したハリウッド有名人による「〜自らを語る」シリーズ・・・
今週もやってるんだね。
夜10時からNHK教育テレビで・・・。

今週月曜の夜には、ロバート・デ・ニーロが登場してた。

デ・ニーロといえば印象的な役柄が多いけど・・・
ボクサー役に挑戦した「レイジング・ブル」では
現役時代と引退後の差を出すために、体重を27kgも増やしたのは伝説的な話。

故・松田優作も目標にしていたという・・・世界が認めるプロ中のプロだ。

そんなデ・ニーロは、撮影中の空き時間を
ほとんど一人、楽屋となるトレーラーの中で過ごすという。

役に徹するため・・・
撮影以外で余分なエネルギーを使いたくないというのが一番の理由。

ただし、役作りに関しては・・・

「現場に出てから役作りをしているようではダメだ。
 不安を残して現場に出ても、いい仕事などできるはずはない」

・・・と語る。

「〜自らを語る」シリーズでは、
最後に客席の映像関係の仕事を目指す学生たちからの質疑応答がある。

大スターを目の前にした役者志望や脚本家志望の学生たちが
かなり緊張した面もちで直に質問をする。

撮影現場での「迷い」の解決法について問われたデ・ニーロは・・・
まるでアル・カポネのように眉をひそめて見せた後、
丹念に言葉を選びながら、こう答えた。

「いろいろ試してみることだ。
 つまり、日常生活と同じなんだ。

 仮に、これがベストと思える選択ができたとしても
 あえて、その逆もやってみる。
 そうすることによって、ベストな選択への自信が深まることも少なくない」

やっぱり・・・
考えを行動で表すことができる、というのが
プロとしての必要条件なんだな。

考えるだけなら・・・観客と同じだモンねぇ。


参考資料:「ロバート・デ・ニーロ自らを語る」NHK教育テレビ放映